新年のご挨拶 

遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。

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数か月前ここ韮崎では2軒の倒産が相次ぎました。1件はスパーマーケット、もう1件は酒屋さん。どちらもこの地で養豚を始めた時お世話になったなじみの深い店だっただけにショックでした。企業の寿命は40年と言われますが、世代の交代や社会変革を見るとそうかもしれない。全てとは言いませんが、常に変化には対応していく柔軟性も必要だと感じました。

さて、我が農場と言えばその40年に今年はなります。正確に言えば、ぶぅふぅうぅ農園としては33年ですが、この地でこのようなスタイルで養豚を始めたのが40年前という事になります。新規就農などと言って国から補助金をもらって農業を始めるのとは違い、全て一からやる開拓にあこがれ、自給自足的な生活を行いながら貧乏に堪え、這い上がっていく生活を謳歌していました。裸電球1個、時々止まってしまう水道1本、そして雪が布団の上を舞う粗末な小屋1軒が当時の出発点でした。あれから40年、いろいろな人生がある中で私の歩んできた人生は?振り返ってしまいます。



農場は3つの信念で歩んできました。
1.放牧である事
2.安全な食べ物である事
3.輸入飼料を極力減らすこと
この3つは一つ一つ独立した物ではなく放牧養豚が基本になり、放牧であるが故に病気が少なく薬品類の使用が少なくて済むこと、放牧であるが故にいろいろなエコフィードを利用でき餌の国産化率を上げることが出来ました。
ところで放牧養豚と言っても多くは従来の小屋飼いした子豚を出荷前2,3か月放牧するタイプであり、当農場のような全期間放牧にこだわっているものは私の知っている限りではありません。技術的には肥育後期のみの放牧に比べ雲泥の差があり難しいです。まして抗菌剤を一切使わず育てるという事になれば狂人扱いです。ではなぜそこまでするのか?40年にして初めて答えが出ました。
「有名になりたかったから」
「褒賞が欲しかったから」


みんな「うッそで~す」
答えは「免疫」です。
生きている環境には常在菌が存在します。これらは通常であれば善玉菌も悪玉菌も菌同士がバランスを保ち悪さはしませんが、体調を崩すとバランスが崩れ病原菌が活発化します。これが病気です。一方、活発化した病原菌に対して抵抗するのが免疫です。人工的に免疫を獲得するのがワクチンであり、それ以外は自然界から獲得していきますが、多すぎると病気にかかります。病気にかからない程度にゆっくり獲得していくことが重要です。つまり整った環境の中で予防のためとはいえ抗菌剤を多用し、すべての菌を殺してしまえば免疫の獲得などありませんし耐性菌も出現します。言い換えれば子供の時の劣悪な環境が免疫を育てていくのです。そういった意味であらゆる菌が存在する放牧は重要であり、いきなりではなく小さい時から徐々に獲得していくことがすごく大事であることを学びました。豚も人間も生命は皆同じだと思います。


以上なりきり先生の嘘もある話ですが、前述の倒産ショックの一方で我が人生を納得させた出来事でした。
さて、40年にして生き残るために我が農場はどっちの方向に向かうのでしょうか?基本及び信念は曲げません。IT時代の中で売り方や意志の伝播方法は変わっていくと思います。それがどのようなスタイルになるかは分かりませんが、頭は柔らかく常に周囲を見ながら対応していきたいと思っています。
「生き残るため」と書きましたが、私利私欲ではなく皆さんが何を望んでいるかその要望と実現のため努力してゆきたいと思っています。



本年もどうぞよろしくおねがいいたします    中嶋


朝市1




朝市2
[ 2018/01/09 14:58 ] 最近の出来事 | TB(0) | CM(0)

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