わが農場のフィットネスクラブ 

 「地球温暖化」「環境破壊」今や避けては通れない深刻な問題となっておりますが、自らに問うた時「加害者」になっていない人など皆無であろうと思われます。言い切れるとしたら完璧な自給自足生活を送っている人ぐらいではないでしょうか。欲の皮を剥いでゆくと生きるための必要量は意外と少ない事に驚かされます。財という欲にあこがれるも夢のままで終わっている農場生活の一端を紹介しましょう。

 今現在、農場では65~70%の国産飼料を使っており、そのほとんどが米粉、ぬか、ビーフン、おからなどエコフィード(食品リサイクル)です。その中の一つに昨年から使うようになったパン工場から出るパンの耳があります。餌としてはそのまま与えるのが一番効率のいい方法ですが、1回の運搬量が多いため保存を考えねばならず、その方法として乾燥粉砕をしています。当時、設備を整え一気に仕上げる方法も考えましたが、化石燃料を使っての乾燥ではエコのために反エコを行う事になり矛盾してしまいます。(実は今謳われているエコの中には程度の差こそあれこの矛盾を抱えているものが多数ある)検討の結果大自然のエネルギーを利用しての「天日乾燥」を選択し、ハウスの中に乾されたパンは冬場なら3,4日でパリパリになるのでそれをまず車で踏み潰し、次に粉砕機にかけ輸入トウモロコシの代わりとなるパン粉が出来上がり餌に混ぜます。

 ところで興味を持ってみると、「天日乾燥」を保存食品として活用している食品の多さに驚かされます。そしてまたスピードと効率が求められる現代から見ればあまりにも超零細、アナログ的ですが、人間にとって本来の生き方のようでなりません。パン屋さんでの引き取りは、工場の中はハイテクを駆使した流れ作業でしょうが、ひとたび製品製造過程から外れたものはごみであり何の設備もないので、ただひたすら集積されたパンの山の中にもぐってかごにつめ、運び出し、トラックに手で積みます。われわれ田舎のフィットネスクラブではこれを「マッチョコース」とよび、次に運んで帰ってきたらハウスの中に広げますが、寒い冬はともかく暑い夏場は地獄の作業となります。これは「ダイエットコース」。お金を払ってご大層な設備を整えたフィットネスクラブに通う都会人がかわいそうに見えます。ギャル言葉で言えば「なんかおかしくねェー」お天道さんと一緒に生きる生き方は大変だろうけど、判りやすいシンプルな生活やゆっくりとした時間の流れは興味深くあこがれるものがあります。

 話は変わりますが、パンを引き取る事となった最初の頃は、あまりの多さに処理しきれず生でそのまま母豚に与えていました。初めの頃はよかったのですが、3,4ヶ月も経るとお産した子豚が虚弱でほとんど死んでしまいました。新しい病気が農場に侵入したのではと疑いを持ち病勢鑑定にもだしましたが、結果は問題なし。ようやくたどり着いた結論はパンのやりすぎによる母豚のメタボでした。情けない!太りすぎには注意をしましょう。
[ 2009/11/16 12:34 ] 農園主のブ~タレ | TB(0) | CM(0)

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